
2: 風吹けば名無し 2020/12/08(火) 18:05:14.49 ID:uw2fhZSI0
「あっ、あれですか?」
伊藤光は、照れくさそうな微笑みを浮かべた。
じつはあの日、石川のタオルを掲げグラウンドを歩いていたのは伊藤だった。そこには黒マジックで背番号『42』と記された直筆のサインがあった。
石川は16年間所属したベイスターズを今季で退団することとなったが、この日のセレモニーには参加していなかった。
「感謝の気持ちと言うんですかね……」
噛み締めるように伊藤は語りだした。
伊藤光は、照れくさそうな微笑みを浮かべた。
じつはあの日、石川のタオルを掲げグラウンドを歩いていたのは伊藤だった。そこには黒マジックで背番号『42』と記された直筆のサインがあった。
石川は16年間所属したベイスターズを今季で退団することとなったが、この日のセレモニーには参加していなかった。
「感謝の気持ちと言うんですかね……」
噛み締めるように伊藤は語りだした。
「誰もがタケさんはまだできると思っていますよ」
「長きにわたってベイスターズを支えてきた実績のある選手で、僕は約2年半しか一緒にプレーできませんでしたが、タケさん(石川)の背中で引っ張る姿を尊敬していたんです。
僕が(2018年途中に)移籍してきたとき、以前から面識があったとこともあり、積極的に声を掛けていただいたり、食事に誘ってもらうなどチームに馴染みやすい環境を作ってくれたんです」
じつはDeNAに移籍する以前から伊藤の母親が石川の大ファンであり、交流戦でベイスターズと対戦するときはよく話を聞かされていたという。
シーズン最終戦前、伊藤は石川とファーム施設で顔を合わせ言葉を交わすと、自ら買ってきたタオルにサインをもらった。
「チームメイトの誰もがタケさんはまだできると思っていますよ。退団することが決まって寂しかったし、ファンの皆さんも同じ気持ちだと思ってタオルを掲げたんです。
本当ならユニフォームを着てプレーする姿を見せたかったでしょうが、それは叶わなかったので、僕としてはチームに貢献した偉大な選手を忘れたくないという気持ちもあり、ああいった行動をさせてもらいました」
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce9cd5ebfc880383e222c22d87dff6fa5de48559
偉大だったな・・・